この記事の著者

iD-Heart コラム担当
医療情報技師、ITコーディネータ、マーケティング担当が執筆します。
一般診療をメインとする診療所や中小病院で、従業員健診や地域住民の健診も実施している医療機関のみなさま。
「システムがあれば楽になるのは分かってる。でも予算が...」
「健診業務、正直面倒だけど、今のやり方しか知らない」
「改善したいけど、どこから手をつければいいの?」
こんな風に感じること、ありませんか?
健診業務の現場では、「もっと効率的にできたらいいのに」と思いながらも、日々の忙しさに追われて現状維持になりがち。
でも実は、気づかないうちに意外なリスクが潜んでいるかもしれません。
データ管理、実は危険がいっぱい?
「いつものやり方」を振り返ってみましょう
- Excelファイルで健診データを管理
- たまにバックアップを忘れる日がある
- USBメモリで「ちょっと持ち帰り」
普通にやっていることですが、「もしUSBを落としたら...」「もしファイルが開けなくなったら...」と考えると、ちょっとドキッとしませんか?
業務効率、「仕方ない」で済ませていませんか?
健診業務でこんなことありませんか?
- 1人分の入力に30分以上かかる
- 「あれ、このデータどこだっけ?」と探し回る
- 同じ情報を何回も入力している
- 電卓片手に計算作業
「忙しい時期だから仕方ない」と思いがちですが、もしかすると改善できる部分があるかもしれません。
法律のこと、正直よく分からない...
知らないうちにリスクを抱えているかも
- 健診データって何年保管すればいいの?
- 個人情報の管理、これで大丈夫?
- 労働安全衛生法って最近変わったの?
「今まで問題なかったから大丈夫」と思いたいところですが、「知らなかった」では済まされないこともあります。
人に頼りすぎ、大丈夫?
こんな状況、身に覚えありませんか?
- 健診のことは○○さんに聞けばOK
- ⬜︎⬜︎さんが休むと健診業務が止まる
- 新しい人への説明が大変
それぞれに詳しい人に頼っているのは楽ですが、「もしその人がいなくなったら...」と考えると少し不安になりませんか?
請求漏れ、意外とあるある
お金に関わることだから要注意
- たまに請求を忘れてしまう
- 料金改定のお知らせ、見落としてた
- 未収金の管理が曖昧
「まあ、たまにはミスもあるよね」で済ませていると、実は年間でけっこうな金額になっているかもしれません。
まずは現状チェックしてみませんか?
これらの「あるある」を客観的にチェックできる33項目のリストを作りました。
【診断結果】33項目・39点満点
0-10点:「現状維持可能」今のところ大丈夫そう
まだ手作業でも対応できていますが、将来のリスクに備えた準備を検討しましょう。
11-20点:「黄色信号」ちょっと気になる点が...
業務効率とリスク管理の改善が必要です。段階的なシステム化を検討する時期です。
21-30点:「赤信号」改善を検討した方がよさそう
早急なシステム化を強く推奨します。複数のリスクが重なっている状態です。
31点以上:「危険領域」早めの対策がおすすめ
重大なトラブル発生前に、至急システム導入をご検討ください。
「これ、うちの状況と同じかも...」と思ったら、まずは気軽にチェックしてみませんか?
このコラムでご紹介した33項目のチェックリストで、あなたの職場の現状を確認してみてください。5分程度で完了します。
チェック結果は、こんな風に活用できます
チェックした結果はいかがでしたでしょうか?
✅ 現場スタッフ同士で
「やっぱりうちも課題あるよね」という共通認識づくりに
✅ 主任・係長クラスの方は
「現場の状況を整理して報告する」資料として
✅ 部門長・事務長・院長への相談時に
「客観的な現状把握」の参考データとして
決して「システム導入を提案しましょう」ではありません。
まずは「現状を知る」ことから始めてみませんか
まとめ
健診業務の「いつものやり方」に潜むリスクをご紹介しました。
データ管理から請求業務まで、意外な落とし穴があることがお分かりいただけたでしょうか。
まずは33項目のチェックリストで現状を確認してみてください。
「うちの職場、意外と課題があるかも」という気づきが、業務改善の第一歩になります。
健診業務をもっと安全で効率的にするヒントを見つけていただければ幸いです。