この記事の執筆者
テクノア ブランディング戦略室
テクノアのITコーディネータ、マーケティング担当が執筆します。
専門分野: 画像診断装置やPACSなどの放射線関連機器、診療所向け電子カルテなどの医療システム構築に20年以上従事した経験を持つ。健診業務関係の経験も長く、医療機関向けの健診マーケティング支援なども行う。
健康診断は、定期的に来院される「患者様」ではなく、普段医療機関にかからない「受診者様」へのサービス提供という側面を持ちます。
受診者様にとって「年に一度の義務」と感じがちな機会だからこそ、一人ひとりに丁寧に向き合う姿勢が求められます。小規模医療機関様にとって、この健診業務は働く世代と新たな信頼関係を築くための非常に大切な接点となります。
【この記事の要点】
・働く世代の半数以上に「かかりつけ医」がいない現状と、健診受診者様へ安心感を提供する接遇の重要性がわかります。
・健康診断や人間ドックの一般的な費用相場を参考に、自院の強みを活かした適正な価格設定の考え方がわかります。
・受診者様の信頼に直結する「1日でも早い結果報告」を実現するための、入力ミスを防ぐ具体的な仕組みがわかります。
日本医師会の調査資料によれば、就労の中心世代となる20代から60代のおよそ半数(54%)が、かかりつけ医を持っていません。受診者様が健康診断を機に「何か不安があったら、またこのクリニックに相談しよう」と感じていただくためには、日々の業務フローを中心とした見直しが欠かせません。

本記事では、皆様の現場ですぐにご活用いただける無料資料「小規模医療機関様のための健診業務ハンドブック」の中から、特に業務見直しのヒントとなる3つのポイントを先行してご紹介します。
第1章:受診者様に安心感を生む「接遇」と「環境づくり」
普段、医療機関様にかからない受診者様は、院内の勝手がわからず強い不安や緊張を抱えて来院されます。
スムーズに受診していただくためには、「金具のついていない服」などの服装に関する事前案内が非常に有効です。また、当日の検査の合間や待ち時間に「次はこちらでお待ちください」といった声掛けを行うだけでも、受診者様の不安は大きく軽減されます。

さらに、観葉植物を置いて他の受診者様との視線を遮る、室温に配慮してひざ掛けを用意するなどの工夫も効果的です。こうした環境づくりに取り組む中で、受診者様がリラックスして過ごせる空間の提供につながりました。
【ハンドブックでわかる、具体的な「実践方法」】
受診者様に事前にお送りする「案内書のサンプル」や、個人情報を守る「窓付き封筒」を用いた間違いのない郵送方法は、ハンドブックの12ページ以降で実際のイメージ付きで解説しています。また、受診者様に選ばれるための現場の工夫については、
兼務スタッフでも健診業務を効率化!クリニック・小規模病院の健診業務Q&A
のコラムもあわせてご参照いただくことで、より理解が深まります。
第2章:自院の付加価値を適正に届ける「費用設定」と「契約」
健康診断の費用は自由診療であり、地域や提供する内容によって異なります。自院の付加価値に見合った価格設定を行うための参考情報として、まずは一般的な相場感を把握しておくことが役立ちます。
株式会社テクノアの調査(首都圏、東海、京阪神を対象)によると、健康診断の平均費用は約10,000円台(10,362円)、人間ドックは約40,000円台(40,471円)という傾向が見られました。「だいたいこれくらいの金額感なのか」という一つの目安として知っておくことで、自施設の費用を見直す際にお役立ていただけます。

近隣施設様の費用相場も参考にしつつ、単に価格を合わせるのではなく、検査項目の充実度など自院ならではの強みを価格に反映させることが安定した運営の鍵を握ります。
【ハンドブックでわかる、具体的な「実践方法」】
企業様と契約を結ぶ際に活用できる厚生労働省の「契約書ひな形」の紹介や、インボイス制度に対応した企業向け請求書、個人会計時の「領収書の宛名」の書き分けルールについては、ハンドブックの8ページ、および15ページ以降で解説しています。
自院独自の強みを作るヒントとして、
人間ドックの"質"、どう測っていますか?|第三者評価が示す、自院の現在地の確かめ方
の記事もあわせてご活用ください。
第3章:信頼の証となる「報告スピード」と「正確性」の両立
受診者様へ1日でも早く結果を届ける「報告スピード」は、小規模医療機関様ならではの高い機動力を示す絶好の機会です。
受診者様はご自身の結果を気にかけており、結果が届くのを心待ちにされています。到着が早いほど、生活改善への意欲が高い状態で行動に移すことができます。迅速な結果の返送に取り組む中で、再受診や継続的な通院につながったケースもありますまずは今日の業務から、ハンドブックを手元に置いて確認してみませんか?。

また、企業健診においては、企業のご担当者様が産業医面談などの事後措置を控えているため、結果報告の迅速さが強く求められます。このスピードを確保するためには、入力ミスを防ぐ「正確性」の向上が不可欠です。
【ハンドブックでわかる、具体的な「実践方法」】 身長が急に縮んでいないかなど「過去の受診結果」を見比べてミスを防ぐ視点や、特定健診で必須となる「XMLデータ」への対応実務については、ハンドブックの19ページ以降にて手順を公開しています。スピードと正確性を支える日々の業務については、
これなら安心!健診業務のきほん|仕事の全体像と内容、流れ、失敗しやすいポイントを解説
をご覧いただくことで、現場への落とし込みがよりスムーズになります。
まとめと次のステップへのご案内
受診者様の不安に寄り添う接遇、適正な費用設定、そして正確で迅速な結果報告。これら3つの業務見直しを進めることが、「またこのクリニックに相談しよう」と厚い信頼を寄せていただける医療機関様への近道となります。
今回ご紹介した見直しポイントと、ハンドブックで解決できる実務内容を以下の表に整理しました。
| コラムで解説した見直し項目 | ハンドブックでわかる具体的な実践手法(解決策) |
|---|---|
| 受診者様への案内と接遇 | すぐに使える「案内書のサンプル」と、安全な書類郵送ルール |
| 健診費用の設定と企業対応 | 参考となる平均費用データと、インボイス対応の請求書等の書き方 |
| 報告書のスピードアップ | 「過去比較」を用いた入力ミス防止策と、特定健診データ基礎知識 |
現場の新人スタッフ様の教育から、院長先生・事務長様の業務改善のヒントまで、手元で確認できる「小規模医療機関様のための健診業務ハンドブック」を、ぜひ下のリンクから無料でダウンロードしてご活用ください。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. このハンドブックはどのような立場のスタッフが読むのに適していますか?
A1. 院長先生や事務部門リーダーの方が自院の業務フロー全体を見直すためのヒントとしてご活用いただけるのはもちろん、健診業務に初めて携わる新人スタッフ様の研修・教育用資料としても最適です。
Q2. 近隣施設様の費用相場を調べるには、どのような方法がありますか?
A2. 近隣の医療機関様のホームページを確認し、公開されている健診コースの料金や検査内容をリストアップして比較する方法が一般的です。また、所属されている医師会様の基準や情報も有力な参考資料となります。
Q3. 結果報告書の作成をスピードアップするために、現場ですぐにできる工夫は何ですか?
A3. 過去の受診結果がある場合は、入力時に前回の数値と必ず見比べるルールを徹底することです。数値の大きな変化(違和感)にすぐ気づくことができ、後からの修正作業を大幅に減らすことができます。